中国航天科学技術集団公司がこのほど明らかにしたところによると、中国が自主研究開発した北斗2号シリーズ衛星が今年中にも打ち上げのピークを迎え、2015年までにも全世界をカバーした衛星測位システムが形成される。「中央電視台(CCTV)」が伝えた。
中国航天科学技術集団公司宇宙航空部の趙小津・部長によると、今年と来年の2年間で、同公司は計10基前後の測位衛星を打ち上げる。2015年までに全世界をカバーする測位システムを構築する計画で、システム完成のあかつきには30基以上の衛星が稼働する。
衛星測位システムは重要な3次元インフラ施設であり、従来の天文学的位置測定と地上無線信号ナビゲーションのそれぞれの長所を組み合わせたもので、宇宙空間に無線信号ナビゲーション基地を設置することに相当する。現在中国国内で利用されているすべての各種ナビゲーションサービスはいずれも米国のGPSを利用して提供されている。中国独自の「北斗」システムが構築されれば、将来的に中国国内の衛星利用は国外の衛星測位システムへの依存から脱却し、巨大なハイテク産業チェーンを誕生させ、新たな経済成長のカギとなる。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年1月20日