山東省幹細胞工程技術研究センターの李建遠主任がこのほど発表したヒトクローン胚の作成成功に対し、疑問の声があがっている。「京華時報」が伝えた。
李主任の成果について、クローン牛研究に携わる中国農業大学農業生物技術国家重点実験室の張磊・副研究員は、国内ではすでにクローン豚、クローン牛などの誕生に成功しているとし、こういったクローン技術とヒトクローン胚の作成は類似しているため、今回の成功はそれほど意外なことではないと答えた。
今回の学術成果が国内の関係部門の認可を受けていないという疑惑について、李主任はメディアに対し、プロジェクトチームはすぐに科技部と山東省衛生庁に報告し、今月中にも専門家による論証会が開かれると答えた。李主任の「博士」という立場については、自らが「修士」であることを認め、「博士」は「授与」されたものだと説明した。こういった李主任に関する疑惑について張副研究員は、今回の成果が発表された「クローニング・アンド・ステム・セルズ」は国際的にも権威のある専門誌で、少なくとも国内のクローン技術に関する学術誌よりはずっと権威があると話した。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年2月5日