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北京 老舗「栄宝齋」が誇る伝統的な木版画技術
発信時間: 2009-02-05 | チャイナネット

「栄宝齋」の6代目継承者・崇福徳さん。梨の木の板に、画家・黄永玉による絵画「阿詩瑪」のデザインを彫っているところ。

 

「木版水印(木版画印刷)」は、北京の老舗「栄宝齋」が誇る中国の伝統的な木版画技術だ。小さな便箋から大きな絵巻にいたるまで、また近代的な書画から古代の名画まで、何でもそっくりそのままに復刻し、印刷することができる。「木版水印」の製作は、デッサン、彫刻、印刷、表装の、4つの技術からなる。製作過程では、オリジナルの絵の線の太さ、曲線、やわらかさ、濃淡の変化などにしたがって、何枚もの板に分けて彫り、ためし刷りしてはオリジナルと照らし合わせて彫りなおすという作業を何度も重ねる。「木版水印」の作品は、オリジナルの風格と趣をありのままに体現することに力を入れており、使う紙や墨、色などもすべてオリジナルと同じものにしている。「栄宝齋」の数十年にわたる経験と技術により、完成品は本物と見違うほどの精巧な出来となる。全て手作業で制作を行っており、また工程も複雑なため、制作に時間がかかり、生産量も少ない。このため、「木版水印」は「最高の復刻作品」とも呼ばれ、2006年には国家級無形文化遺産に認定された。(編集SN)

 「人民網日本語版」 2009年2月5日

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