ホーム>>文化>>科学技術
鳥インフルウイルスの研究に大きな突破口
発信時間: 2009-02-06 | チャイナネット

 中国の専門家が鳥インフルエンザウイルスの研究において大きな突破口を開いた。鳥インフルエンザウイルスの「心臓」にあたるRNAポリメラーゼのメカニズムを解読したのだ。今後薬物の研究・開発に新たな情報を提供することになる。この研究成果は英科学専門誌「ネイチャー」の電子版で特別ニュースとして発表された。

 この研究は中国科学院生物物理研究所の劉迎芳研究員率いる研究チームと饒子和・院士率いる南開大学・清華大学生物物理所連合実験室が共同で行ったもの。劉迎芳研究員らによると、インフルエンザウイルスのゲノムは8本に分節化したマイナス鎖RNAであり、11種のウイルスタンパク質を作成できるという。うちPB1、PB2、PAの3つのタンパク質が結合してRNAポリメラーゼとなり、これがインフルエンザウイルスの重要な生命線とみられてきた。このため20年以上前からRNAポリメラーゼの研究は国際的な注目を集めている。今回の成果によって、PB1とPB2の機能は次第に解き明かされつつあるが、PAの複合体における機能はまだ解読されていないという。(編集KA)

 「人民網日本語版」2009年2月6日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 中国、モウソウチクの全DNAの解読に成功

· 鳥インフル、ヒトへの大規模流行の可能性小

· 中国の科学者がヒトクローン胚の作製に成功

· 「嫦娥一号」が月面に落下する その瞬間の観測は「かぐや」にお願いすることになるかも

· 中国の南極昆侖基地の建設が完了