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溥儀(左)、おじさん・載涛(中)、弟・溥傑(右) |
今年は「ラストエンペラー(清朝最後の皇帝)」・愛新覚羅溥儀の生誕103周年にあたる。これを記念して、溥儀の人生の軌跡や転換の真実が内容豊かに活き活きと記された記録「溥儀日記」が8日、旧居のある天津・静園で国内外の読者に向けて初公開された。「中国新聞社」が伝えた。
「溥儀日記」の整理・編纂は、溥儀研究の専門家である吉林省社会科学院の王慶祥研究員が担当、天津人民出版社が出版した。同書には、北京紫禁城に住んだ皇帝在位期間、天津の張園・静園に住んだ時期、撫順戦犯管理所に収容され思想改造を受けていた時期など、愛新覚羅溥儀の生涯における各時期に綴られた日記が集められている。このうち、1959年から1967年までに書かれた日記の内容は極めて豊富で、中華人民共和国の一公民としての溥儀の学習・仕事・生活ぶりが如実に記録されている。とりわけ、毛沢東や周恩来が溥儀に示した配慮や教育、多くの具体的な取り計らいが記されている。
王研究員によると、溥儀は毎日、日記を書く習慣があったという。8歳の頃、一日の勉強や宮廷生活の様子を簡単な短い文章で記録し始めた。生涯最後の日記は、亡くなる5日前に書かれた。それは簡単で短く、筆跡は乱れており、ほとんどの字が解読できない。各時期の日記は、溥儀自身が焼き払った満州傀儡政権(満州国)時期の日記を除いて、全て現存している。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年2月9日