衛生部の毛群安・報道官はこのほど、鳥インフルエンザに感染した患者から採取したウイルスの遺伝子配列と比較分析を行い、ヒトに感染した鳥インフルエンザウイルスの変異はごくわずかであることが分かったと指摘した。時季的なインフルエンザウイルスとの遺伝子交雑は見られなかったという。
最近鳥インフルエンザに感染した患者8人の状況を分析すると、4つの特徴がみられる。第一に、鳥インフルエンザの感染場所が各地に分散しており、人から人へ流行したわけではない。第二に、冬から春は鳥インフルエンザの感染が増える時季でもある。06年から08年の状況を分析すると、鳥インフルエンザへの感染は毎年1潤オ3月に集中している。第三に、多くの患者は病死した鶏や市場で生きた鶏に接触していたことが確認された。第四に、患者の感染したH5N1型ウイルスは鶏が来源となっており、大多数の人はこのウイルスにかかりにくい。
国家食品薬品監督管理局によると、鳥インフルエンザ対策の厳しい現状を考慮し、中国は不活化ワクチンに関連する書類手続きを始めた。鳥インフルエンザ不活化ワクチンの生産・保存条件を整え、ヒトへの鳥インフルエンザが発生した際や緊急な場合に、予防接種を行うことができるようになる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年2月13日