今年は、進化論を唱えたチャールズ・ダーウィン(Charles R. Darwin)の生誕200周年にあたる。英国の世論調査会社ComResが2060人を対象に最近実施した調査で、進化論を否定する英国人がますます増加していることが明らかになった。
英国人の約51%が、ダーウィンの進化論は、複雑極まる地球生命の構成を十分に説明しておらず、生命の起源と発展におけるターニングポイントは、「万物の創造主」である神による干渉と切り離して考えることは不可能だと認識していた。
今回の調査で、神がこの世界を創造したと信じている英国人が約3分の1だったのに対し、神による創造説を信じない英国人は60%だったことは興味深い。英国人の約40%が進化論を認めているが、このうち進化論が「絶対に正しい」と確信している人はわずか25%だった。
米国では、ダーウィン説をめぐる論争がさらに過熱している。米3大ネット局のひとつ・CBSが昨年実施した調査によると、米国人の56%は、宇宙創造説と進化論を結合することで生命の起源が説明できるという考えを支持しており、36%の人はこの見解に反対だった。
「サイエンス」誌が2006年に実施した調査によると、「神が万物を創造した」のであり、決して進化によるものではないという考えを支持した米国人は62%を占めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年2月16日