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中国はマージャンを世界遺産に申請すべきか?
発信時間: 2009-02-17 | チャイナネット

 マージャンは中国各地に幅広く浸透しており、社会の各層、各家庭で行われている、民間では最大規模を誇る娯楽だ。最近メディアでは、専門家や学者を招いてマージャンを世界無形文化遺産に申請すべきかについて討論しているが、専門家らの態度はまちまちだ。

 中国世界民族文化交流促進会・マージャン文化交流センターの江選旗・主任は、「中華圏のマージャン文化は奥が深い。世界遺産への申請で、マージャン文化を伝統回帰させることができるだろう。マージャンは、発明された当初は賭け事のためのものではなく、知力を高める一種のゲームだった。ゲームにはルールがあるもので、マージャンも例外ではない。ルールを守ることが、教養、学問、知識、徳の表現でもあった」と述べる。

 「端午節」が韓国によって先に世界遺産に申請された(江陵端午祭)ことを受けて、ある学者は「中国も自国の文化遺産を保護するため、マージャンを世界遺産に申請するべきだ」としている。

 上海社会科学院の陸震・研究員はこれに反対だ。陸研究員は、「マージャンの遊びすぎで本職がおろそかになる人もおり、時間の無駄でもある。マージャンの賭けに参加したことが原因で、多くの家庭で不和や喧嘩が起こっている。マージャンのために犯罪を犯す人も多い。もしマージャンが世界遺産に認定されれば、世界文化遺産という名義の下、マージャン卓に向かう人はさらに増えるだろう。このことは国と民族にとって一種の災難となる」と述べる。

 北京で長年プランナーを務める譚飛氏はこの意見に異論を唱える。譚氏は「賭け事の罪をマージャンに一方的になすりつけることはできない。これはサッカー、バスケットボールでも同じことだ。竜船(ドラゴンボート)や、競馬、綱引きでさえ、賭け事をしたい人にとっては、賭けの対象となりうる。しかも、マージャンは数学、統計学、確率学などの原理をもち、頭を十分に使う遊びだ。これはすばらしい発明なのだ」と語る。

 揚州大学社会発展学院・ソーシャルワーク学科の薛平等・主任は中立の立場を表した。薛主任は、「マージャンを世界遺産に申請することで、中国の伝統的な文化を世界に広めることができる。これは知恵にあふれたゲームであり、中国人が申請することも道理にかなっている。しかし、多くの中国人がマージャンを賭け事に利用していることは軽視できない。しかも賭けは広く普及しており、マイナスの影響も大きい。マージャンの世界遺産申請によって、社会への利益が大きいか、それとも害が大きいのか、慎重に見極めるべきだ」としている。(編集SN)

 「人民網日本語版」 2009年2月17日

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