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「南海一号」の発掘調査、上半期に開始の見通し
発信時間: 2009-02-20 | チャイナネット

 広東省文化庁は、文物(文化財)部門が、世間の注目を集める宋代の沈没船「南海一号」の調査試行を、今年上半期中にスタートさせる見通しであると発表した。これで、過去に見つかった中で世界最古の沈没船内に眠っていた貴重な文化財の神秘のベールが、ついに明かされることになる。また、「南海一号」が保存されている海上シルクロード博物館も、年内に一般公開される予定。

 広東省考古所と中国文物遺産研究院は、「南海一号」の小規模な発掘試行を共同で進める計画で、その調査範囲は、甲板上の面積5、6平方メートル以内にある文化財をほぼ網羅する。発掘された文化財は、船内に残されている文化財全体の保護作業を万全に行うため、中国文物遺産研究院に移される。

 また、汕頭市(スワトウ市)南澳島海域で発見された明代の沈没船「南海二号」の緊急発掘に向けた事前準備作業も、上半期に開始される。

 広東省文物局の長龍家・局長によると、2007年に発見された「南海二号」の発掘は、まだ着手されていないという。文化財保護を重視せよという声がますます高まっている現在、海上警察による24時間体制での警戒パトロールが行われている。発掘予算の調達が年内に完了すれば、早急に引き上げ作業を開始する方針だ。(編集KM)



 「人民網日本語版」2009年2月20日

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