インターネットの各種リソースの国際的管理・調整機関であるICANNの張健氏(中国部門担当)によると、繁体字を使った「.中國」ドメインが今後、簡体字の「.中国」ドメインとともにトップレベルドメインとして利用可能になるという。いずれも今年5月から登録申請が可能になる。「北京商報」が伝えた。
これにより世界各地に暮らす華人は、それぞれの言語習慣に基づいてブラウザーに繁体字または簡体字の国家ドメイン「.中国」を打ち込み、同じようにインターネットを利用することが可能になる。
おおまかな統計によると、大陸部のサイトであれ、香港・澳門(マカオ)・台湾地区のサイトであり、中国のサイトの9割以上が簡体字と繁体字の両バージョンを備えており、繁体字と簡体字と同等の国家ドメイン「.中国」には巨大な潜在的ニーズがあるものと予想される。
繁体字を日常的に使用する海外の華人が「.中國」ドメインで企業サイトに登録できるようになれば、サイトへのアクセス数が増えて、企業はより多くのビジネスチャンスをつかめるようになる。
中国インターネット情報センター(CNNIC)によると、ICANNがこのほど発表した「.中国」ドメインの世界規模でのプランに合わせて、中国ドメインのグローバル化に向けた活動の内容も一層幅広いものになる。すべての「中国語.CN」ドメインの登録ユーザーは、自動的に対応する「中国語.中国」の繁体字または簡体字ドメインを入手することができ、新たに登録を行う必要はない。こうした動きには、中国語ドメインを普及させるという作用だけでなく、新たな中国語ドメインシステムをめぐる投機的行為を防止するというはたらきもある。(編集KS)
「人民網日本語版」2009年3月4日