河南省文物局が9日明らかにしたところによると、新中国成立以来、同省竜門石窟前遺跡--東山擂鼓台建築遺跡で初めての大規模な発掘調査がこのほど行われ、文化財1700点以上が発見されるという重大な成果を収めた。専門家によると、今回の発掘は国内石窟学界が学術的角度から実施した初めての同遺跡の考古学的研究という。現地の地層堆積の深さ、含有物の複雑さ、出土した遺物の数が極めて多いことから、窟前遺跡の規模の大きさは発掘前の予想をはるかに上回るものとなった。
現在までに五銖銭、経幢、仏首、仏像厨子、瓦当、磁器、陶器など1700点あまりが発掘され、唐代・宋代・元代のいずれのものも発見された。うち、一体の菩薩頭像の保存状態は良好で、まげが青色、色彩は鮮やかで、青金石顔料が塗られており、非常に貴重であるという。現場ではさらに碑刻が複数個出土、碑文の書体は唐代の趣きで、一流といえる卓越した筆跡が残されている。碑刻の破損の度合がひどいことから、人的に破壊された可能性がある。
専門家によると、これらの発見は唐代寺院建築、当時の都の大型建築物の石垣土台の様式およびその建造方法を研究する上で貴重な資料となる。また、唐・宋代の擂鼓台三洞窟前道路、唐・宋代の洛陽城経竜門伊闕関と南方地区道路交通の使用状況の研究にも重要な意義を有する。さらに、東漢代の伊闕関、魏晋代から唐代初期にかけての擂鼓台地域の交通および建築物研究においても重要な価値を有している。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年3月11日
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