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ブロンズ像落札の「愛国」行為に疑問の声
発信時間: 2009-03-16 | チャイナネット

 高値で落札された円明園のブロンズ像の支払い拒否が表明されたのを受け、これまで世に知られていなかったアモイの実業家・蔡銘超氏が世間の注目を集めている。さまざまな予測を前に、ほんの短時間に終わった記者会見を最後に「蒸発」していた蔡氏が最近になりようやく姿を見せ、メディアの取材に対し、「落札したが代金を支払いのは、『愛国心』のためだ」と表明。これに対し、中国文物学会の謝辰生・名誉会長は、蔡銘超氏の行為は「愛国」の二文字とははるかにかけ離れていると語った。

 一部の人々は、円明園のブロンズ像が元の1500ドルから実に1400万ユーロにまでその値がつり上げられた背景には、国内外の利害団体の共同参与による「やらせ」の可能性が否定できず、その目的は本来それほど価値の高くない円明園のブロンズ像の価値を桁違いのものとすることであり、蔡銘超氏はその過程のひとつの「駒」にすぎなかったと考えている。もちろんこの考えに反対する意見もある。

 これより前、「支払拒否」の理由について、蔡銘超氏は中華海外流出文化財救出専門基金を通じてメディアに対して発表した声明の中で、国家文物局がクリスティーズに発した通知により、落札品2品が国内に入国できない可能性が出てきたためと表明した。「一人の中国人として、中国政府の規定を必ず遵守し、もし落札品2品が国内に入国できないのなら、当然支払いもできない」。

 その数日後、国家文物局はこれに対しコメントを発表、国家文物局が発した通知要求は「クリスティーズが提出する文化財の出入国申請行為に限られたものであり、これが略奪された文化財の中国への返還に影響することはない」とより強い姿勢を表明した。

 今回の取材の中で、蔡銘超氏は「これらの品々は元来争議中のオークション品であり、どこから入手されたのかもわからない品々に対し、どうして支払いを行う必要があるのか?」と支払い拒否に関する理由を改めている。(編集HT)

 「人民網日本語版」2009年3月16日

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