中国民用航空局は7日、中国航天科学技術集団公司第4研究院傘下の西安超碼科技有限公司に対し、エアバスA320シリーズ型機用国産ブレーキローター製造企業認可証書(略称:PMA)を授与した。これにより、中国が自主研究開発した、完全な自主知的財産権を有するA320型機用カーボン製ブレーキローターが今後、正式に中国民間航空業界で使用されることになり、これまで海外企業が独占してきた民間旅客機用ブレーキローター市場への参入が実現する。 航空機の離着陸の際の安全システムの消耗部品である、航空機用カーボン製ブレーキローターの製造工程は複雑なほか、材料性能、とりわけ極めて高い摩擦性能が求められているため、開発に着手する国内企業は少なかった。これまで世界の民間航空機カーボン製ブレーキローター市場はほぼ海外の少数メーカーが独占しており、中国は毎年巨額の費用を投じて海外からの輸入に頼ってきた実情がある。 中国は昨年末の時点でA318/A319/A320型機を計309機保有しており、年間のカーボン製ブレーキローターの需要量は1500セット前後、約5億元近くの出費がかかるため、国産化の要求が高まっていた。(編集HT)
写真:中国民用航空局適航審定司の周凱旋・副司長(左)が西安超碼科学技術有限公司の劉勇瓊・董事長に対しエアバス320型機シリーズ用カーボン製ブレーキローターPMA証書を授与している様子。
「人民網日本語版」2009年4月9日
|