長城の全長は正確にはどの位なのか? 国家文物(文化財)局と国家測絵(測量製図)局は北京八達嶺長城で18日午前、明代(1368-1644年)長城の全長は8851.8キロに及ぶという測量調査の結果を共同で発表した。
国家文物局と国家測絵局が共同で実施した明代長城資源調査の最新データによると、明代長城は、東端の遼寧虎山(東経124度30分56.70秒、北緯40度13分19.10秒)から西端の甘粛嘉峪関まで、遼寧、河北、天津、北京、山西、内蒙古、陝西、寧夏、甘粛、青海の10省(自治区、直轄市)156県を経由、全長は8851.8キロ。このうち人工的に作られた壁は6259.6キロ、溝として掘られた部分は359.7キロ、険しい地形を利用した部分は2232.5キロ。また、明代長城には、敵台(見張り台)7062カ所、馬面(一定間隔で設けられた防衛設備)3357カ所、烽火台(のろし台)5723カ所、トーチカ(防衛陣地)1176カ所、関連遺物1026カ所が現存していることも明らかになった。今回の調査によって、498カ所の各種長城関連遺跡が新しく発見された。
国家文物局が2006年に実施をスタートした「長城保護工程(2005-2014年)全体作業方案」によると、長城資源調査は約10年間で完了する計画という。この調査は、明代の長城、秦・漢代の長城、その他の時代の長城の3部分に分けて進められる。国家文物局の単霽翔・局長によると、秦・漢代長城の全長について調査統計結果は、来年中に明らかにされる見通し。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年4月21日