第5回中国国際アニメ・漫画フェスティバルが3日、閉幕した。閉幕式では、同日開催された「2009年中国コスプレ祭り」の決勝大会で選ばれた入賞作品が発表された。優勝作品を含む決勝戦に勝ち残ったプログラム32作品のうち、中国オリジナルを体現したコスプレ作品がほぼ半分を占めた。
ここ数年の中国アニメ・漫画業の急成長に伴い、オリジナルアニメや漫画が続々と発表され、中国オリジナルの作品をコスプレの対象として選ぶ出場チームがますます多くなっている。同大会の審査委員を務める黄山氏は、「題材のオリジナリティは産業の源泉であり、オリジナリティを備えている作品だけが、アニメ・漫画の産業化を実現できます。中国オリジナルはその道を一途に進んでいます。この現象は、過去の大会では見られなかったことです」とコメントしている。
世界コスプレサミット(WCS)本部の市川直彦代表は、中国のコスプレーヤーの大いなる躍進を認めている。同氏は、中国民族文化に対する中国のコスプレーヤーの理解は極めて深く、キャラクター描写についても、微に入り細に入っていると指摘、「中国のコスプレーヤーは、日本の漫画キャラクターをまねるよりも、民族色の濃い中国オリジナルキャラクターに扮する方がうまい」と指摘している。
日本のコスプレ文化はこれまで、生き生きとした発展を続けてきた。アニメキャラ、ゲームキャラ、巫女、妖怪、オリジナルキャラなどさまざま分野が次から次へと誕生している。欧米のコスプレは、ディズニー文化の影響が大きく、スーパーマンやスパイダーマン、バットマンなどに扮してショーを演じるというタイプだ。どちらのタイプも、自国文化と切っても切り離せない血脈でつながっている。だが中国では、コスプレが入ってきて以来、母語文化に根付いたオリジナル作品の扮装が少なかった。
中国コスプレはいま、日本や韓国との交流を強めている。「中国コスプレ祭り」はWCSの中国決選会場となった。WCSの代表は毎年中国に赴き、「中国コスプレ祭り」からコスプレ愛好者2名を選抜、日本での交流活動を実施している。
「人民網日本語版」2009年5月4日
日本のアニメ「ガンダム」の登場人物に扮して出場した、日本コスプレ界のスター・椎名朔哉さん。アニメ挿入歌2曲を情緒たっぷりに歌い上げ、ファンのテンションも最高潮に。 |