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中国拳法、 ニューヨーク・チャイナタウンで衰退
発信時間: 2009-05-08 | チャイナネット

 中国拳法(カンフー)映画「葉問(イップ・マン)」はニューヨーク・チャイナタウンで瞬く間に葉問派詠春拳ブームを呼び起こしたが、チャイナタウンで中国拳法館を開設した館長らは、これは一時的なブームに過ぎず、ニューヨークの青少年の中国拳法に対する興味は激減し、チャイナタウンで1970-80年代に中国拳法館が林立した時代は既に過去のものとなりつつあると話す。チャイナタウンの不動産賃貸料の上昇、稽古場の不足、中国拳法を学ぶ生徒の減少などにより、中国拳法館の館長らは意気消沈している。米国の中国語紙「星島日報」が伝えた。

 葉永康竜形拳法武術館の葉永康・館長によると、チャイナタウンではかつて中国拳法館の名声がとどろき、米国の各民族の若者が中国拳法を学ぶためにチャイナタウンを訪れ、1970年代には中国拳法ブームが巻き起こり、チャイナタウンには中国拳法館が相次いで開設された。しかし今ではイースト・ブロードウェイ一帯では、多くの武術館が軒を連ね、日本の空手すらチャイナタウンに道場を構えている。その後、李小竜(ブルース・リー)と成竜(ジャッキー・チェン)が相次いで新たな中国拳法ブームを呼び起こした。

 1970-80年代の頃の状況と比べ、現在ではチャイナタウンの武術業界は衰退、同地で武術館を開設して40年になるという温志明・館長によると、武術館の経営は今やますます困難になっており、高い賃貸料、稽古場が狭いなどの理由のほか、多くの武術館は経営難のために閉鎖となったり、後継者がいないという問題を抱えている。温館長の武術館も賃貸問題から、これまでに何度も移転をしているという。

 温館長は中国拳法の稽古は非常に過酷なため、多くの生徒は耐えきることができず、最終的に拳法館に残る生徒は少ないという。新たな移民が米国に到来しても、生活を支えるのに精一杯で、中国伝統の中国拳法には関心を示さない。青少年は勉強以外はインターネットやゲームに明け暮れ、苦労のいらない多種多様な誘惑が青少年の前にはあり、中国拳法は彼らの興味を惹きつけることが難しくなってしまった。

 葉永康・館長、温志明・館長はいずれも、中国拳法は体系化されておらず、流派が非常に多く、変化が激しく、階級制度がないため、多くの生徒はどこから入門すればよいかわからず、これが中国拳法の発展を阻害していると指摘する。日本の空手、韓国のテコンドーにはいずれも階級制度があり、階級によって異なる着衣、帯があり、多くの生徒が互いに競い合っている。またその動作・作法も中国拳法に比べて簡単だ。さらに、空手、テコンドーは国から普及支援を受け、日本空手協会、韓国テコンドー協会が存在し、世界レベルの競技大会が開催されている。しかし中国拳法には流派が多すぎるため、闘い合うことは難しく、それが普及を困難にしている。(編集HT)

 「人民網日本語版」2009年5月7日

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