100TFLOPSの処理能力を持つスーパーコンピューター「魔方」が15日午後、上海で正式に起動された。
「魔方」は、アジアでトップの計算速度を持つだけでなく、米国のコンピューター以外で唯一、世界トップ10に入っている。1秒間に100兆回の演算処理が可能な100TFLOPS級のスパコン開発で、中国は世界第二の地位を誇っている。
「魔方」を共同開発したのは、中国科学院計算所・国家高性能コンピューター研究開発センターと曙光情報産業(北京)有限公司、上海スーパーコンピューターセンター。
この中国初の100TFLOPS級スパコンは昨年9月、「曙光5000A」として天津でオフラインし、11月に北京で性能テストを完了していた。同月の最速スパコンランキング500で世界10位、アジアトップに入った。
中国全土からの名前募集を経て、このアジア最速のスパコンは「魔方」と名付けられた。「魔方」は今年5月15日、北京から上海スパコンセンターに運ばれ、1カ月近い設置とテストを経て、今月15日に正式に運用を開始した。
魔方の計算能力は、上海スパコンセンターに配置されていた一世代前のスパコン「曙光4000A」の20倍に達する。さらに中国は2010年末までに、国産CPUを使った初の1000TFLOPS級スパコン「曙光6000」を発表する計画だ。(編集MA)
「人民網日本語版」2009年6月16日