国内で初めての実用化レベルのリニアモーターカー研究開発がついに成功した。開発を進めてきたのは、北京ホールディングス・リニアモーターカー技術発展有限公司。同社の王平・常務副総経理によると、開発されたリニアモーターカーの最高時速は20キロメートル、車両最大定員168人。低騒音という特徴を備えたリニアは、人口の密集している都市部での公共交通への導入に適していると語った。「北京晩報」が伝えた。
リニアモーターカー技術発展公司がリニア技術の研究開発をスタートさせてから約10年の年月が経過した。王副総経理によると、方向転換路の半径が小さい、急勾配の登坂力が強い、騒音が小さい、などが国産リニアの主要な特徴という。リニアモーターカーは車輪のない軌道車で、アルミ合金採用で軽量化された車体は電磁気作用の働きでレールの上に浮いた状態となる。軌道との間に摩擦が発生しないため、一般の列車のような騒音も発生しない。リニアモーターカー体験では、リニア軌道から5メートル離れると、列車の運行音はほぼ聞こえないことがわかった。
王副総経理は、「国産リニアモーターカーの最高時速は120キロメートル、8両編成まで可能で、車内での乗客の快適さを損なわないという条件下での車両最大定員は168人となっている。更に長い車両を採用すれば、最大定員はより大きくなる」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年6月18日