全国で唯一新型ワクチンの研究開発と産業化に取り組む「新型ワクチン国家プロジェクト研究センター」が30日、国家発展改革委員会の認可を受け、北京に設立されることになった。総投資額2億元のこの重点プロジェクトは来年末には完成予定で、中国の新型ワクチン産業に次々と産業化の成果を提供することが期待される。「科技日報」が伝えた。
同センターの沈心亮主任によると、現代のバイオ技術を応用して従来のワクチンを改良したり、新型ワクチンを研究・開発したり、産業化における技術的な難題の解決を目指すという。主に、新型ワクチンや組換えタンパク質、ポリペプチド薬物、核酸薬物、診断キットなどの研究開発やパイロット・テスト、バイオ技術コンサルティングなどが重点的に行われる。
同センターには4本のパイロットテスト用ラインと総合実験室、関連総合施設が設置され、ウイルス性ワクチン(不活化)、ウイルス性ワクチン(弱毒性)、細菌性ワクチン、昆虫細胞、遺伝子組換酵母といった5つの世界先端技術を誇るパイロット・テストが実施される。同センターは国家ハイテク産業発展プロジェクト計画と国家資金補助計画に列挙されているほか、中国バイオ技術アウトソーシング連盟にも加入し、重大感染病ワクチンの緊急量産技術、新型はしかワクチン、EV71型手足口病ワクチン、CPG新型B型肝炎ワクチンなどの研究をはじめ、技術高度化を図る「863計画」の重点課題など数多くの国家的な重大プロジェクトを展開していく。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月1日 |