中国が独自に開発し、知的財産権をもつ最大かつ最先端のオーバーフロー型ボールミル(横型粉砕機)のテスト運転が1日、中信重工機械股フェン有限公司の生産現場で成功した。中国は大型粉砕機技術において世界最先端の鉱石摩鉱装置技術と市場を少数の国際企業が長年独占してきた局面をわずか数年で打ち破った。「科技日報」が2日伝えた。
中信重工の任沁新総経理によると、今回テストに成功したのはφ7.93×13.6メートルのオーバーフロー型ボールミル。同社が07年8月に入札で獲得したオーストラリアのSINO鉄鉱プロジェクトに使用される粉砕機6組のうちの最初に完成した設備。同社は世界最大かつ最先端の自生粉砕ミルとオーバーフロー型ボールミル6組12台を独自に開発・製造し、SINO鉄鉱プロジェクトの第1期建設事業に役立てられる。
大型金属鉱山の鉱山開発プロジェクトの分野では、エネルギーコストの増加と鉱石の品位の低下から、世界各国の鉱山工業は厳しい状況に直面している中、鉱山用の大型粉砕機は生産量が高く、信頼性がおけるため、低品位の鉱山の採掘と大規模な生産の問題を有効に解決することができるとされている。中国冶金科工集団が請け負ったオーストラリアのSINO鉄鉱プロジェクトは、世界でも年間生産量が最大の鉄鉱プロジェクトのひとつとされ、その核心設備となる自生粉砕ミルとオーバーフロー型ボールミルに対する技術的な要求は非常に高い。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月2日