天津北辰区科学技術委員会が5日に伝えたところによると、天津で行われている宇宙種栽培プロジェクトがこのほど段階的な成功をおさめた。竜順庄園の「宇宙種」試験基地で植えられたササゲの種は、すでに枝葉が茂り、長い実をつけたという。
今回実をつけた「宇宙ササゲ」は、有人宇宙船「神舟5号」に搭載されて「宇宙を漫遊」した種の中から選ばれた新品種で、生産量、形、口当たり、栄養含有量などでこれまでのササゲよりも優れている。
高級農芸師・徐磊氏:1ムーあたりの収穫量は一般の(ササゲ)よりも20%から30%高く、ビタミンCの含有量は普通の品種に比べて10%以上高いです。病気への抵抗力も他のものより優れています。
「宇宙種」は中国航天(宇宙)工業総公司航天育種センターと中国農業科学院、中国科学院の共同プロジェクトだ。同プロジェクトは、作付け面積の大きい農作物、野菜、花卉、漢方薬の材料などのうち、優良な種を選び、中国の回収式衛星に搭載して宇宙で5日から7日間飛行した後、地球に戻すというもの。無重力状態、真空状態、紫外線、磁場など、環境の変化を経験した種は、地上で栽培・品種改良すると生産量が大幅にアップするだけでなく、栄養価が高く、普及しやすいものへと変化する。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年7月6日