中国の地図会社・北京四維図新(Navinfo)は全国地理情報産業サミットで2日、中国初の歩行者向けに開発した地図データを発表した。同社の孫玉国総裁は、「中国のナビゲーションサービスは自動車から歩行者へと進化し、歩行者ナビの時代を迎えた。中国のナビ産業は海外との距離が縮まり、歩行者ナビの分野にいたっては世界にもひけをとらない」とコメントした。「科技日報」が4日伝えた。
今回発表された「09夏バージョン地図データ」には、北京・上海・広州・香港4都市の、路線バスの乗り換えや地下通路、歩道橋、横断歩道など歩行者に便利な情報が満載だ。また、この地図には最短距離で目的地に到達できるよう合理的な路線バスのルートを割り出してくれる機能もみられる。同社の頼豊福副総裁によると、歩行者ナビの地図データは今後のバージョンでさらに多くの都市に拡大される。
歩行者ナビの地図データのほかにも、同地図がカバーするデータ範囲は距離にして213キロと一段と広がった。100%実際走行により確認された道路網は、全国すべての省間・都市間の道路、国道、高速道路をはじめ、車が通行可能なすべての道路におよび、さらには2218県市におよぶ690万カ所のPOI(位置情報)と全国の道路網をカバーしている。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月6日