国家測量製図局が開催した「全国地理情報産業サミット」でこのほど、国務院の認可を経て、中国初の独自開発による民用高解像度立体測量衛星「資源3号」が2011年上半期に打ち上げられることが明らかになった。資源3号の開発は初期段階に入り、ロケットシステムや地上システム、応用システムなど各システムの構築準備も順調に進められている。「科学網」が4日伝えた。
「資源3号」は、解像度2.5メートルのカラーカメラ1台と解像度4メートルのカラーカメラ2台、解像度10メートルのマルチスペクトルカメラ1台の計4台を搭載。青緑赤および近赤外の4つの波長領域を含むスペクトル範囲はそれぞれ0.45-0.52μm、0.52-0.59μm、0.63-0.69μm、0.77-0.89μmとなっている。衛星は地球の南北緯度84度以内の地域がシームレス画像の範囲に入る。設計寿命は4年。
「資源3号」は主に5万分の1の立体地図やデータ画像を作成したり、2.5万分の1などより大きな比率で地形図の一部を更新できるほか、農業・災害・資源環境・公共安全などの分野或いは部門にサービスを提供できる。資源3号プロジェクトの応用システムの構築は、国家測量製図局が担当。衛星応用システムは、解像度が2.5メートル、4メートル、10メートルの衛星画像および立体測量画像の処理に利用され、5万分の1の地形図および相応の製品が作成されるほか、2.5万分の1などより大きな比率の地形図の修正や更新が展開され、「資源3号」の基礎となる地理情報をもとに生成・更新された技術応用システムが確立される。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月6日