中国の大型機プロジェクトと新地域路線用機プロジェクトの主体となる「中国商用飛機有限公司」の設計開発センターが6日、上海市浦東張江地区で着工した。大型機プロジェクトの「三大センター」のひとつとして同センターは、中国の民間航空機の自主設計・開発能力をいち早く高める役割を果たすと期待がかかる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
6日に着工した中国商用飛機有限公司の設計開発センターは、上海・張江ハイテクパーク南区に位置し、計画用地80ヘクタール、全体計画として建築面積60万平米が予定されている。完成後は、行政事務区、総合設計開発区、プロジェクト実験区、革新技術区、補助総合区、発展区の6つの区域に分かれ、3500人から5000人の収容が可能だ。
同センター第1期工事では、設計開発センターと総合実験室、構造・機能実験室、第1期総合設備などが建設される計画で、完成は2011年末の予定。同センターは、中国の大型機、ARJ21型新地域路線用機といったプロジェクトの設計・開発の条件を満たすとともに、新地域路線用機の後続機や将来のワイドボディ大型機の開発も進められる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月7日