世界最大の都市軌道交通建設市場をもつ中国。1兆元のビジネスチャンスが中国の地下鉄設備国産化の歩みを加速させている。さらに、都市軌道交通設備は、中低速リニアモーターカーという「高級」分野に足を踏み入れた。「人民日報」が8日に伝えた。
中国北車の職員は7日にインタビューに答え、「オーストラリア・シドニーの都市鉄道のために開発された、ステンレス製の2階建て客車の試験車がすでに大連港から出航し、現在シドニーへ向かっている」とうれしそうに述べた。
北車は契約に基づき、オーストラリアに世界最新レベルのステンレス製2階建て客車を626台提供する。中国人が、最新の製品と技術で、先進国の軌道交通設備市場に進出したのは今回が初めてだ。
このほか6月15日には、北車唐山軌道客車有限公司で、完全な知的所有権を持つ中国初の実用型中低速リニアモーターカーがラインオフした。騒音が少なく、スピードが速く、技術的価値が極めて高いため、中低速リニア技術は都市軌道交通の「新星」と言われてきた。中国もこの「高級クラブ」に足を踏み入れたのだ。
最新の統計によると、今から2015年までに、中国の大型都市19カ所で計70本の線路が建設され、総延長は2100キロメートル、投資総額は8千億元を越える。許可待ちの線路を含めれば投資総額は1兆元を上回る。新たな投資の波に伴い、車両の年間所要量も長期的に3000台以上を保つと見られている。中国はすでに、世界最大の都市軌道交通建設市場となっている。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年7月9日