レアアース発光材料の新たな調合方法が中国科学院長春応用科学研究所によって発見され、近く米特許商標庁(USPTO)の認定を受ける。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
独自の知的財産権をもつ、新たな調合方法は還元剤が必要なく、特定の還元工程が省かれ、調合工程が簡単になったことで、操作がしやすくなった。新しい発光材料は一種類の基質からなり、多基質の相互作用により引き起こる光学エネルギーの消耗を回避できる。
レアアース三原色発光材料は、発光効率が高い上、寿命も長く、色が目立つというメリットがあり、照明などで幅広く活用されている。しかし生産過程の中でもとりわけ還元工程が複雑なため、時には汚染や危険の要因も存在する。しかも、いくつかの化合物によって起こる老化の程度もまちまちだ。これらはすべて材料の発光性能や蛍光灯の使用寿命に影響するが、レアアース発光材料の新たな調合方法によってこの難題が解決された。
今回の発明は中国科学院長春応用科学研究所のグループが完成。発明原理と技術は現在、硫黄酸化物や多孔性材料にも応用されている。この発明により、中国の新たな発光材料の探索と応用の可能性を広げることになった。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月9日