中国人民解放軍の宇宙飛行士・楊利偉氏が新華網の取材に応じ、中国は宇宙計画に基づき、短期間人が滞在できるスペースラボを建設すると話した。ドッキング目標機となる「天宮1号」がスペースラボのモデル。「計画通りに進めば、来年下半期には打ち上げられる。そして、無人宇宙船の「神舟9号」がスペースラボとドッキングする。目的は主に設備の状況を確認することにある」と楊氏は話す。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
楊氏の紹介によると、スペースラボは打ち上げ後、半年か3カ月に一度定期的に飛行する。宇宙飛行士は中で作業や実験を行い、一定期間作業を行った後に帰還。その間、スペースラボは無人状態になるが、少ししてから再び別の飛行士が戻ってくる予定。このスペースラボは第三ステップに向けたもの。第三ステップとは、国際宇宙ステーションのように、長期的に飛行士が宇宙で作業を行い、スペースステーションに滞在すること。
今回宇宙飛行士の身長制限が1.75メートルに緩和され、男性以外に女性の宇宙飛行士も募集することになった。楊氏は「女性宇宙飛行士の選抜が現在進められており、近い将来中国人女性が宇宙に浮かぶ姿を必ず目にすることができる」と語った。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月9日