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季羨林氏が他界 中国翻訳界に大きな痛手
発信時間: 2009-07-13 | チャイナネット

 

中国の著名翻訳家、国学の大家、中国翻訳協会の名誉会長である季羨林氏が2009年7月11日午前9時、北京の301病院で逝去した。98歳だった。全国の翻訳者たちは、深い悲しみに包まれている。

中国外文局の常務副局長、中国翻訳協会常務副会長の郭暁勇氏は記者の取材に対し、「季氏の他界は、中国の翻訳界にとっては旗のような存在を失ったようで、大きな痛手である。中国翻訳協会と全国の翻訳者たちは、季氏を永遠に偲ぶ」と語った。

郭氏は、「季氏は百家の書に通じ、中外の知識を身につける国学の大家であり、中国で最も優秀な翻訳家の一人でもある。英語、ドイツ語、梵文、トカラ語、パーリ語などの言語に精通するほか、フランス語、ロシア語の書籍を読むこともでき、言語学、文化学、歴史学、仏教学、インド学などの面でも深い造詣がある。重要な著作を多く翻訳された季氏は、中国の翻訳者のカリスマ的存在である」と評価した。

「知識が豊かで、学問に厳しく、教養が高く、親しみやすい季氏は、中国の翻訳界でも人望が厚く、業界の同僚たちや後輩に敬愛されている」と郭氏は話し、「季氏は中国翻訳界の旗のような存在であり、カリスマでもある。中国翻訳事業の繁栄と発展、中国翻訳協会の成長と進歩のために季氏が奉げた多大な貢献を、われわれは永遠に忘れない」と話した。

 

「チャイナネット」 2009年7月13日

 

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