中国科学技術協会が発表した「第2回全国科技従事者状況」の調査結果で、中国の科学技術人材が計5160万人に達したことがわかった。若年化、高学歴化の傾向が目立つほか、女性の割合の増加や構造の改善はみられるものの、職業に対する潜在的な不満の声があることは無視できない。「科技日報」が11日伝えた。
調査によると、中国の科学技術従事者は全体的に急増傾向にある。02年の2959万人から07年末には74%増の5160万人にまで増加、うち科技活動従事者が41%増、科学者・エンジニアが44%増だった。同時に高学歴化も目立つ。修士号、博士号の取得者が25%を占め、03年の11.4%を大きく上回った。
また若年化も進んでいる。07年末の平均年齢は37.9歳、40歳以下が3700万人で、全体の3分2以上を占め、うち35歳以下が37.9%だった。
女性の全体数と比率も継続的に増加している。今回の調査では、女性が調査対象の40.4%を占め、全体数と比率に増加がみられた。35歳以上のグループよりも35歳以下のグループに女性の割合が高かった。
一方で、科学技術従事者の就業状態も無視できない問題となっている。彼らは1週間に平均5.5日勤務、仕事時間は1日平均8.6時間、全体的にみると、1週間当りの勤務時間が03年よりも2時間増えている。収入についても比較的大きな差異が存在している。6割以上の調査対象者が会社の収入分配制度が合理的ではないとし、収入の差が開き過ぎていることや平均的過ぎることに批判的な態度を示した。
「人民網日本語版」2009年7月13日 |