中国三峡総公司の李永安・総経理は13日、中国が現在、単基容量が100万キロワットに上る水力タービン発電ユニットを開発しており、第一陣として総容量が1200万キロワットに達する金沙江白鶴灘水発電所で使用されることを明らかにした。新華網が13日に伝えた。
三峡ダムプロジェクトで、70万キロワット水力タービン発電ユニットの国産化戦略が成功したことにより、中国の水力発電設備製造業は、自主設計で世界最大の水力発電ユニットを製造する新時代に入った。国内ではこれまで、32万キロワット以上の水力発電ユニットの製造能力を備えていなかった。
昨年8月、長江上流の渓洛渡・向家バ両水力発電所は26基の発電ユニットを調達、全てが国内で製造されている。渓洛渡発電所は18基のユニットで、単基容量は77万キロワット。向家バ水力発電所は8基のユニットで、単基容量は80万キロワット。三峡ダムのユニットよりも設計・製造レベルが向上している。
李永安・総経理は「100万キロワットユニットの開発は、大型発電所のプロジェクトと関連付けて行われ、国内での生産を行っていく」と述べる。また、長江電力株式有限公司の張誠・総経理は、「現在、国内・国外ともに100万キロワット級の水力発電ユニットが開発されていない状況だ。開発の鍵となるのは電圧等級、絶縁レベル、ユニットの安定性など、様々な方面での技術的難関の攻略にある」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年7月15日