中国が独自に開発した新型ジェットコミューター機「ARJ21-700」の1号機「101」が、2時間余りにわたり、1300キロの長距離飛行を行い、15日午後12時53分、上海から西安の中国飛行試験研究院に到着した。1号機の移転フライトの成功は、「ARJ21」開発において重要な成果となった。新華社のウェブサイト「新華網」が15日伝えた。
1号機は昨年11月28日に初フライトに成功して以来、あわせて18回の離着陸を繰り返してきた。飛行時間は計34時間11分に達し、飛行高度は9000メートルを突破、計画通りの安定した飛行を行い、長距離航路の飛行条件もクリアした。
同日午前10時34分、1号機は上海を離陸し、高度7800メートルで江蘇省・安徽省・河南省・陝西省を通過して、1300キロ近く飛行した後、午後12時53分に西安にある中国飛行試験研究院の飛行場に無事に着陸した。「ARJ21-700」の1号機「101」のフライトは順調で、機体の状態もよく、なんら異常はみられないという。今回は飛行距離がこれまでで最も長かった。
1号機は中国飛行試験研究院のテスト飛行基地に移され、中国民用航空総局と米連邦航空局による共同審査を通過するため、科学研究や、運航許可証取得のためのテスト飛行が600時間以上実施される。審査を通過すれば、中国と米国の運航許可証が発行され、商業運航への基礎固めとなる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月16日