北京の広安門医院が14日明らかにしたところによると、国家科技重大特別プロジェクトとして、漢方薬でエイズ患者の免疫機能回復させる研究が本格的に始まった。500人の患者に漢方薬を投与する臨床試験が展開される見通し。この研究により、エイズ患者の免疫力回復に向けた漢方薬による総合治療プランを立てる考えだ。中国網が15日伝えた。
プロジェクトの責任者で同医院の王階院長によると、ここ数年、中国中医科学院はタンザニアと協力して、中国医学による治療などを数多く試みたところ、漢方薬で患者の免疫機能が向上したり、症状が改善するといった臨床効果が得られた。このため漢方薬の効能を生かし、独自の方法で調合剤を開発し、患者の免疫機能を回復できれば、漢方薬によるエイズの予防と治療の研究の重要な突破口を開くことになる。
同プロジェクトでは、複数の病院で、それぞれのエイズ患者の免疫機能の状態に応じて、漢方薬を使った臨床試験が実施される。まずは500人のエイズ患者に漢方薬が投与される。2010年12月までに、漢方薬でエイズ患者の免疫機能回復させる総合治療プランが立てられる見通し。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月16日