拉薩(ラサ)市投資管理局は、国内の企業が1300万元を投資して、ハダカムギのインスタントラーメンを西蔵(チベット)で生産する計画であることを明らかにした。ハダカムギを原料にしたインスタントラーメンが生産されるのは、チベットでも初めて。新華社が15日伝えた。
ハダカムギは、中国のチベット、青海、雲南のほか、ボリビアなど高海抜地域で生産される。特に、チベットは世界でも唯一、大規模かつ集中的にハダカムギを植えている地域であり、植付け面積が現地の農作物の60%を占め、毎年55-60万トンのハダカムギが収穫される。
ここ数年、ハダカムギが世界の麦類の中でβグルカンが最も豊富に含まれる作物であるとわかった。βグルカンは、腸を掃除し、血糖を調節し、コレステロールを下げ、免疫力を高めるといった4つの作用があるといわれている。ハダカムギにβグルカンが豊富に含まれることがわかり、ハダカムギの付加価値は大きく高まった。そして、チベットのハダカムギの産業化は巨大な市場を前にしている。
「人民網日本語版」 2009年7月17日