内蒙古自治区・麦格普林磁管道技術有限責任公司と米Magplane Technology, Inc.が共同で研究・開発した、中国初のリニア同期モーター式パイプ輸送小型モデルラインが9日、包頭レアアース開発区で完成し、テスト運行が行われた。科学技術部のサイトが20日に伝えた。
同モデルラインは総延長80メートルで、密封式のマグネットパイプと貨物を載せるカプセル部分から構成される。運行時にはパイプ内のリニア同期モーターが強い磁気動力を発生し、貨物が毎秒10メートルのスピードで前進する。試験データによると、直径1100ミリメートルの磁気パイプライン輸送システムを使った短距離輸送の場合、石炭・鉄鉱石など固形物の年間運送能力は500-1500万トンに達することが可能だという。同モデルラインは、内蒙古で今後建設される1キロメートルのモデルラインと12キロメートルの商業モデルラインに向け、実験データを提供することとなる。
同運送システムは、複雑かつ困難な地形にも適応し、気候と環境の影響もなく、経済性、省エネ、環境保護、効率のよさなど、多方面で他の輸送手段とは比べ物にならないほどのメリットがあり、エネルギー消費コストは道路運輸のわずか5%となっている。モデルラインが完成したことは、中国が磁気パイプ運輸技術分野の開発で重要なブレイクスルーを果たし、国内の空白が埋まったことを意味する。同モデルラインはまた、鉱石運輸の新たな解決案となるほか、石炭資源の豊富な内蒙古自治区にとって、環境保護面でも重要な意義を持つ。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年7月20日