「500年に一度」と騒がれている「世紀の皆既日食」が今月22日、中国長江流域一帯で観測されるとのニュースは、人々に大きな関心を呼び起こしている。「天候の動きから、22日の天気状況は楽観視できず、無錫ないしは蘇州、南京などの都市は80%の確率で雨が降ります」。無錫市気象局担当者は20日このように話し、長江中下流地区での「皆既日食」鑑賞は幻となる可能性が出てきた。
今回の皆既日食が非常に注目を集めている点として、天文学者の推算によると、皆既日食の理論上の継続時間は最長7分41秒となり、これまでの観測記録から、人類が未だかつて観測したことがない長時間にわたる皆既日食であることがあげられる。20世紀以降、皆既日食の時間が最も長かったのは1955年6月20日に赤道付近で発生したもので、7分8秒に達した。
天文愛好家にとって、当日の天気に関する予報は、疑いなく「不吉な知らせ」だ。無錫市内のインターネット各主要掲示板では、午前8時22分に太陽が欠け始め、午前10時58分に完全な円形に戻るまでの皆既日食全過程の鑑賞およびツアーの人気が爆発しており、今回の皆既日食をコースの目玉とした観光ツアーなど「皆既日食景気」によって、このところ多くの国内外の人々や天文学者を長江中下流地区に呼び寄せている。皆既日食当日の「天気はまず良くない。皆既日食を楽しむのに最適の天気ではない」という知らせは、疑いなく人々を残念がらさせるだろう。
無錫市気象局当直スタッフによると、天気状況の短時間予報は最も精確であり、3時間以内に限り、雲の層の動きなどに基づき経験的予測を行うと、22日当日の天気はあまり優れず、厚い雲の層が今回の「世紀の皆既日食」の上に被さり、80%の確率で雨天となるという。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年7月20日 |