故宮博物院の関連責任者がこのほど明らかにしたところによると、これまで数年間にわたり行われてきた同院の所蔵品に対する整理確認作業が既に一段落したことから、同院は来年、150万点に上る所蔵品のリストを公開する見込みという。「北京日報」が伝えた。
所蔵品の整理のため、故宮博物院は7-8年前にデータベースの構築に着手、文物ひとつひとつの名称、数量、寸法、位置などの情報をすべてコンピュータに入力した。文物リストの作成は決して単純な入力作業ではない。ここ数年来、故宮学からの指摘に伴い、人々の宮廷文化に対する興味は増してきており、これまでなおざりにされてきた一部の古い物が文物として見直されている。例えばかつて皇太后肖像画が展示された際、専門家はその精美な肖像画について、従来は文物とは骨董として分類されてきたが、これらの「宮廷写真」はこれまで重視されてきておらず、今回の整理確認過程でこれらの肖像画についても詳細な整理を行い、文物等級などを区分すべきだと指摘している。
今回の整理確認作業は一段落した来年にも所蔵品リストが公開される見込み。また、故宮博物院自体がひとつの最大の文物であり、現在、慈寧宮花園、御史衙門などの修繕が順調に進んでおり、同院は市内海淀区上庄付近に施設を建設するほか、科学技術保護センター建設が計画されている。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年12月18日