中国・上海市で上海女子教育聯盟(上海女子大学、以下同)が始業式を行った。男女共学が原則となっている中国では女学校の存在が大変珍しい上に、この教育期間では“大卒”という学歴ではなく、生涯学習を重視した人材育成・教養課程が主軸となる。レコードチャイナが伝えた。
上海市教育委員会と上海市婦女聯合会が合同で設立し、2012年2月に開校した上海女子大。“非学齢教育”を掲げ、イノベーション人材の育成や生涯学習の普及、教養・素養の向上を柱としている。女性の人生におけるさまざまな年齢とステージに合わせたカリキュラムが組まれ、文化・教養・マナー・ライフスタイル・サービスなどの分野を中心に、児童のためのマナー講座やフィニッシングスクール(花嫁学級)、母親学級、働く女性のためのキャリア講座、農村女性のための職業訓練などさまざまなコースが設置されている。
同学の実際のキャンパスとなるのは、上海師範大学女子文化学院、同済大学女子学院、上海工程技術大学女工程師学院、上海解放大学女子学院の4校。
第2学期目となる今学期の始業式に際し、中国全国婦女聯盟の陳至立(チェン・ジーリー)主席も「上海市の政府・婦女聯盟・教育機関が協力し、女性の終身教育を目指す体制が築かれることは一つの革新的な取り組み」との祝電を送った。
同学が上海市内在住の社会人の女性たちにアンケートを実施したところ、最も受けてみたい授業は「心理カウンセリング」「社交術、マナー」だったという。
(新華網日本語)