中国の月面探査計画の主席科学者で、中国科学院院士(科学アカデミー会員)の欧陽自遠氏は、19日、中国の月探査計画で2013年「嫦娥三号」月探査機が月面「軟」着陸する予定であることを公表した。
「静かに安定して月面に軟着陸することは、非常に難しい課題だ。」と欧陽氏は語る。「嫦娥一号は月面にハードランディングで着陸した。嫦娥三号のソフトランディングには落下傘は使えない。目下、研究チームは月面に接近した時点で、まず反作用を利用して衝撃を緩和し、嫦娥三号を自由落下によって着陸させることを考えている。」という。着陸後に待っている難題は大変な温度差の制御だ。地球上の1日が月面では1カ月に相当する。昼夜の気温差は、最低が摂氏マイナス180℃、昼間の最高気温は100℃以上になる。「これは電子部品にとって大きな試練となる。」月面探査チームはすでに完璧な計画があり、特に初めて中国が自主開発した原子力バッテリーを使用して、厳寒、酷暑に対する耐性試験が予定されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月21日