このほど、万娯引力文化伝媒有限公司主催の墓荒らしをテーマにした小説「鬼吹灯」の実体験型イベント「ショック-鬼吹灯(中国名:触電-鬼吹灯)」が北京の西単大悦城で開かれた。観客はドラマの世界に浸りながら密室から脱出するというRPGと一体化した新しいタイプのエンターテイメントにおいて、目の前で役者のパフォーマンスを見たり、演者やシーンとインタラクティブしつつ、探索していく。中国新聞網が伝えた。
万娯引力の創業者周シャオ氏(シャオは竹かんむりに肅)は「鬼吹灯」の古くからのマニアで、ファンが読むだけでなく触って、交流でき、さらには知的財産(Intellectual Property)の一部を形成できるような「鬼吹灯」との「体感のコラボ」を創り上げたいとずっと考えてきたという。こうして全く新しいイマージョン型リアルインタラクティブエンターテインメント「ショック」が正式に発表された。周氏はショックについて、「『ショック(触電)』という名称には2つの意味がある。一つにはユーザーを小説や映画といった典型的な知的財産に『接触』させるという意味、もう一つはイマージョン型リアルインタラクティブエンターテイメントが人々の心に『ショック』を受けた時のような興奮を与える意味からで、ユーザーは現実生活から逃避し、好きな作品の中に完全に入り込むことができる」と説明した。
エンターテイメントの形として「ショック」は異なる知的財産をつなぎ合わせることで、イマージョン型のリアルインタラクティブエンターテイメントを誕生させた。「鬼吹灯のショック版」では「鬼吹灯」マニアが劇中の主要キャラクターである「胡八一」や「王凱旋」らと地下にある墓を一緒に探検していく。手が届くほどの距離で役者のパフォーマンスを見ながら、役者と共に少しずつ役になりきり、物語に浸り、任務を遂行し、最後には生きて逃げ出すまで約1時間で体験する。
「鬼吹灯のショック」のテスト版に参加したファンは「幽霊に触れたような感じがした。もう一度来て、他の役もやってみたい」と話し、正統派の役を選んだ別のファンは次回は悪役を体験したいと語った。