1月4日、陝西省渭南市崖坡村に住む55歳の王普章さんは、朝早くからまな板の前で結婚式用の「花饝」(装飾を施したまんじゅう)作りに取り掛かった。この結婚式用の「花饝」は地元で「谷巻」や「老虎花饝」とも呼ばれる。トラの頭、龍の体、魚の尾、鳥や植物など様々な形のものがあり、生き生きとしている。結婚式用の大きな「花饝」は上等小麦粉を6キロ使用し、1日かかるが、価格はわずか120元である。王普章さんは、「谷巻1つの儲けは80元」と話す。
渭南市で「花饝」を作るのは中年女性ばかりである。王普章さんが地方で「花饝」作りの実演をすると、最初はほとんどの人が男性にもできることを知らなかったが、その高い技術を見て非常に驚く。王普章さんは100通り以上の「花饝」を作ることができるという。
華州花饝は3000年の歴史を有し、様々な形があり、文化的要素も多く、鑑賞できて食べられる中国民俗の「生きた化石」である。「花饝」は四季の伝統行事と人生の礼儀で出される最も一般的な地元の贈り物である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月5日