長年の研究開発と無数の更新をへて、最新の宇宙船「ドリームチェイサー」がモハーベ砂漠の上空で初の吊り下げ飛行試験を完了した。ドリームチェイサーは輸送ヘリ「チヌーク」によって吊り下げられ離陸。近い将来、再び吊り下げ飛行試験を行う。また今年中にも、初のフリー飛行試験を開始する。

　NASAは昨年年初、民間企業3社と、国際宇宙ステーション第2期商業補給サービス契約を結んだと発表した。ドリームチェイサーを開発するのはSierra Nevada社。2019−24年の間に6回以上、国際宇宙ステーションへの貨物補給任務を遂行する。物資を送るほか、貨物を安全に地球に持ち帰らなければならない。

　ドリームチェイサーは加圧・非加圧貨物の輸送に比類なき能力を提供できる。翼は折りたたみ可能で、各種ミサイルとの互換性を持つ。Sierra Nevadaは、ドリームチェイサーを将来的に、商業と研究を目的とした有人飛行に用いることを提案している。

　最新の吊り下げ飛行試験により、技術者は飛行環境における各種要素を観測し、かつ得られたデータで複数のシステムを評価することができる。Sierra Nevadaの飛行運営担当者のLeeBruArchambault氏は「我々は吊り下げ飛行試験の成果を非常に喜んでいる。目にしたすべての内容が、次の試験の成功にとって有利だ」と話した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」　2017年9月4日