中国が反復使用可能な運搬ロケット開発 2020年初飛行

中国が反復使用可能な運搬ロケット開発 2020年初飛行。

タグ:運搬ロケット 反復使用

発信時間:2017-11-04 10:18:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   安価ですばやく天と地を位往復することは宇宙技術発展の目標である。近年、米国のスペースXは「ファルコン9」ロケットの回収・反復使用により、宇宙コスト削減で飛躍的な一歩を踏み出した。中国航天科技集団公司一院はこのほど、国内の優良機関と共同で繰り返し使用できる運搬ロケットを開発していると明かした。2020年の初飛行を計画している。この運搬ロケットは、輸送コストを一度しか使用できない運搬ロケットの10分の1に削減するほか、発射準備の時間も短縮し、飛行機のような往復輸送も可能になるという。

 

 中国航天科技集団公司一院研究センター全体室の陳洪波主任は『科技日報』に対し、この運搬ロケットは自身の動力を使って人員または貨物を予定の軌道に送り、軌道から地上に戻り、繰り返し使用できると紹介した。

 

 この運搬ロケットは基準によって数種類に分類される。反復使用の比率で言えば、一部反復使用と完全反復使用(宇宙船、ファルコン9などは一部反復使用、イギリスが開発中の宇宙船「Skylon」は完全反復使用)に分けられる。動力システムはロケット動力とゲッター・ハイブリッド動力、軌道入りの段数は1段と複数(2段が一般的)、離着陸方式は垂直離着陸、垂直離陸・水平着陸、水平離着陸がある。

 

 陳洪波氏によると、中国が開発中の反復使用可能な運搬ロケットは、運搬ロケットと宇宙船の特徴を兼ね備える。従来の一度しか使用できないロケットと異なり、中国は現在のロケットエンジンをもとに、繰り返し使用できるよう技術改良する。2020年頃に初飛行し、数回の飛行で再打ち上げと反復使用能力を検証するという。米国防総省の高等研究計画局が主導するXS-1(スペースプレーン実験機:垂直発射・水平着陸方式を採用)も2020年の飛行実験を計画しており、中米両国の反復使用可能な運搬ロケットの研究開発の進展は「同等」と言える。


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