南極のオゾンホールが縮小 ここ30年近くで最小に

南極のオゾンホールが縮小 ここ30年近くで最小に。

タグ:南極 オゾンホール

発信時間:2017-11-12 09:10:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国の政府機構が発表した最新データによると、南極上空のオゾンホールの面積は今年、1988年以来の最小に縮小した。

 

 米国航空宇宙局(NASA)と米国海洋大気庁(NOAA)がこのほど発表した共同声明によると、衛星データからは、南極オゾンホールが今年最大となったのは9月11日で、面積は約1970万平方キロメートルだった。

 

 「南極のオゾンホールは今年、特に小さい」。NASAゴダード宇宙飛行センターの地球科学首席科学者のポール・ニューマン氏は、「南極の成層圏の天候状况を考えれば、これは我々の想定内だ」と語る。

 

 二つの機構の科学者は、これは南極上空の成層圏が暖かくなった結果であり、南極のオゾンホールが急速に回復しているわけではないと指摘する。今年の南極のオゾンホールは、不安定だが温暖な南極の極循環の強烈な影響を受け、成層圏の形成する雲が減少し、オゾン層を分解させる化学反応の発生が抑制され、オゾン層の破壊が減少した。

 

 1991年以来の南極オゾンホールの面積の年最大値は平均2590万平方キロメートルだった。南極上空のオゾンホールは一般的に毎年8月に出現し、9月から10月にホールの面積が最大となり、12月前後に消失する。

 

過去10年余り、国際社会が冷却や空調、消防設備を生産・使用する過程で、オゾン層を破壊するフロン類やHBFCなどの物質の応用を徐々に停止したことで、オゾン層を破壊するこれらの物質が大気層中から徐々に減少し、南極上空のオゾンホールの面積は安定に向かい始めた。科学者らは、南極のオゾンホールは2070年前後には1980年の水準まで回復すると予測している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月12日

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