米Slate誌は、ロシアはバレエ世界の復興者・征服者だと論じた。
首都モスクワから極東の町まで、バレエスクールとバレエ団が各地で開かれている。ほぼすべてのロシア人女性が、子供の時代にバレエに触れている。バレエ練習の最大の消耗品であるシューズは、バレリーナの足の甲と土踏まずをくっきりと浮かび上がらせる。これにより正確に動作を調整できる。
ロシアのバレエ用品店で、底の柔らかいシューズは800-1000ルーブルで売られている。トウシューズは4000ルーブルを超える品もある。しかし2013年から中国人が作るシューズがECサイトにより、ロシアのバレリーナに送り届けられるようになった。
ロシア国家バレエ団は旧マリインスキー劇場所属の俳優とバレリーナによって、1990年に設立された。現地では若きバレエ団で、プロのバレリーナが約50人所属している。うち多くのバレリーナがアリババ傘下の海外向けECサイト「全球速売通」を通じ、中国製のバレエシューズを購入したことがある。現地で購入するよりも3-5割安い。
あるバレリーナの夫が2年前、全球速売通で宝物を見つけた。ロシアのデジタル製品の販売価格は中国を大きく上回る。夫が全球速売通で携帯電話やイヤホンを購入すると、彼女も底の柔らかいシューズを購入するようになった。
データによると、この芸術を愛する民族は、中国製の芸術用品をネット通販で購入することにも意欲を示している。全球速売通のバレエシューズの販売量を見ると、2012年にロシア市場に進出した当時は、通年でも数百足のみだった。ところが昨年の「ダンス用品」購入量は63万点を突破し、前年比58%増となった。この数値は現在も伸び続けている。全球速売通がロシアに進出してから現在まで、バレエシューズの販売量の年平均増加率は100%以上を維持している。首都モスクワ、バレエの聖地サンクトペテルブルク、シベリア最大の都市クラスノヤルスクは、ダンスシューズ購買力が最も高い3都市だ。
ロシア人による越境ECでの取引件数は毎年2億4500万件に達しているが、うち9割が中国。ロシアで最も人気のあるECサイトの全球速売通は、ロシアで2200万人以上の消費者にサービスを提供している。黒海付近から北極圏以北250マイルの町にも、全球速売通の小包が届くほどだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月18日