ミニグログの「国家一級文物にルーターのようなものがあった!名前と用途は未だ謎」という投稿が近ごろ注目を集めている。国家一級文物の雲紋五柱器が現代のルーターのような形をしているという内容で、この2つは瓜ふたつで、ネットユーザーから「西周のルーター」と言われてる。ネットユーザーは「数千年前の古人がWi-Fiを使っていたとは」などとコメント。
変わった形をしたこの青銅器は1959年3月に安徽省屯渓市西郊外の2基の西周末期の墓で出土した。当時、この場所で空港が建設されており、考古スタッフは2カ所の工事現場で大量の青銅器、陶磁器、少量の玉製品と漆皮の痕跡を発見した。
ほかの文物は過去にも出土しているため、専門家は用途を知っていたが、出土した青銅器の中に1つだけ考古スタッフを悩ませたものがあった。しかも、これらの文物が発掘されたのは初めてで、文献に記載がなく、文物に銘文がないため、名前も用途も全くわからなかった。
その後、国内の多くの専門家がこの文物を調査したが答えはわからず、著名考古学者の郭沫若氏も詳しく調べたが結論を出せなかった。仕方なく、考古スタッフはその模様と形から「雲紋五柱器」という名前をつけた。
安徽博物院の李益治副院長は、「最初に楽器と考える人がいたが、音楽考古の発展から見てすぐに否定された。その後、ある器物の台座という見方があったが、説明がはっきりしなかった。最近になり祖先を祀る際の位牌の台という見方がされ、学術界が論証を行っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月8日