CESを観察、業界大手が技術けん引を目指す

CESを観察、業界大手が技術けん引を目指す。

タグ:CES AI NVIDIA

発信時間:2018-01-11 13:03:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 AIによる資格認証の進展により、伝統的なGPUを生産するNVIDIAが注目を集めた。同社は現地時間7日夜、CESに向けた重要製品発表会を開き、世界初の自動運転車用プロセッサ「DRIVE Xavier(エグゼビア) 」を公開した。同プロセッサは350平方ミリメートルの空間内に90億トランジスタを搭載し、毎秒30京の演算性能を持つ。電力消費量は30Wのみで、エネルギー効率が前世代より15倍も改善されている。

 

 チップの発表はCESでおなじみの内容ではなく、B2B企業はエンドユーザーに近寄りがたい印象を与えがちだ。ところが今年は、インテル、クアルコム、NVIDIA、メディアテック、AMDなどの企業が登場している。インテルはAIスティック「Movidius」を公開し、AMDは最新CPU「Ryzen」を公開する。この2製品は2018年の組み込み技術・コンピュータハードウェア部門の最優秀イノベーション賞を受賞した。

 

 AIを実現するのは一連のコードだけではなく、AIに特化したチップがチップ製造業界の大規模な再編を引き起こす。これは多くの業界関係者の共通認識になっている。これはチップ大手がかつてのような、本業に専念する姿勢を崩している理由かもしれない。

 

 インテルのブライアン・クルザニッチCEOはスピーチで、5G、AI、自動運転、VRの時代において、データがいかに未来の革新を形成するかについて話した。クアルコムはメディア開放日で、自動車に特化したソリューションプランを発表した。全米民生技術協会のゲーリー・シャピロCEOは「5Gの影響は画期的なものとなる。スマートホーム、ドローン、ロボット、自動運転、スマート都市など、CESで展示されるすべての技術革新を早める」と述べた。

 

 NVIDIAは、新たに公開するチップにより、自動運転の「最強のブレーン」を作ると発表した。利益率の高い自動車分野でパイを手にし、特に中国市場に焦点を絞るという。黒い革ジャケットを着用し、『マトリックス』の「ネオ」のような出で立ちのインテルのジェンスン・フアンCEOは、「私はAIだ」と述べた。

 

 一言で言うならば、業界大手は新技術の波の中で、そのメインエンジンとしての地位を維持しようとしている。カーブでの追い越しを目指す後発者は、基礎理論、重要アルゴリズム、基礎材料、高級チップに力を入れなければならない。これは注目を集めやすいがすぐに立ち消えてしまうコンセプト製品よりも戦略性に富む。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月11日


 


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