新型科学技術の力を利用し、人々の食習慣や薬の服用状況を調整することで、腸内の各種微生物を調和的に共存させ、体内の健康的な循環を促進する。これは素晴らしいことではないだろうか。
科学者はこの効果を実現するため、食物と微生物の関係がいかに内臓の化学成分に影響を及ぼすかへの理解を深める必要がある。
ある研究チームはこのほど、腸内に届き腸内の各種ガスの濃度を調べる、食用可能なセンサーを開発した。
この長さ2.5センチのセンサーはカプセル状になっており、中には水素、酸素、二酸化炭素の濃度を測定するセンサーが入っている。腸内の微生物と同じように運動し、食物の成分を分解し、さらに各種副産物を放出することができる。
ネイチャー・エレクトロニクスはこのほど、このセンサーの初歩的な研究状況を掲載した。
腸内に食物繊維を含む、量の異なる食べ物が入っている6人が被験者になった。彼らの体内のカプセル型センサーは5分おきに、小型受信機に信号を送る。
初歩的な検査では、このカプセルのデータは腸内の食物の発酵の程度、食物が体内で移動し消化されるペースを反映できた。
当然ながらこれらのデータを具体的な食生活の提案に変えるのは、より複雑なことだ。しかし研究者は、腸内ガスのデータにより健康的な食品の組み合わせを考えることができ、かつ消化系の疾患を診断できる可能性もあるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月11日