夜の星空を見上げれば、今後9カ月内に「人類の星」を目にできるだろう。これは世界初の軌道上の「ミラーボール」だ。
この直径約90センチの炭素繊維の玉は「人類の星」と呼ばれる。ディスコのミラーボールそっくりで、65枚の反射板が取り付けられている。毎秒3万フィートの速度で地球を周回する際に、太陽光を十分に反射するため、夜空に最も輝く物体になる。
この変わった衛星はアメリカの航空宇宙ベンチャー、ロケット・ラボのベックCEOの発案だ。同社は21日にニュージーランドで商用衛星3基と、これまで秘密とされてきた「人類の星」を打ち上げた。
ベックCEOは「人類の星には哲学的な意義がある。私たちがどのような場所にいても、豊かでも貧しくても、戦争中でも平和な暮らしの中でも、星空を仰ぎ見ることで広々とした宇宙にいる自分を再認識できる。自分の宇宙で置かれている位置を感じ、何が自分にとって最も重要かを見直すことができる」と話した。
しかしそのために残された時間は多くない。ベックCEOによると、衛星は9カ月後に軌道を離れ、大気圏再突入で燃焼する。この「人類の星」は宇宙で消え去ることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月3日