年越しスタイルに変化も、幸福な中身は変わらず

年越しスタイルに変化も、幸福な中身は変わらず。

タグ:年越しスタイル

発信時間:2018-02-20 10:05:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 社会が高度発展し、年越しスタイルにも変化が生じている。伝統的な年越しの風習が減少しているが、一家揃って平安を祈る意味合いに変化はない。

 

 年越しらしさとは何か?これを100人に聞けば、100通りの答えがあるだろう。一家揃って餃子を手作りし、子供たちにお年玉を配り、新しい服を着て、大掃除をし、爆竹を鳴らす。年越しらしさとは、伝統的な習慣の裏にある、儀式のような感覚だ。

 

 今や社会が変化し、一部の伝統的な年越しの儀式が減っている。多くの人はこれに慣れず、年越しらしさがなくなったと感じている。

 

 実際には、変わったのは年越しスタイルであり、家族が集まるという中身に変化はない。昔の年越しと言えば堅苦しい新年のあいさつだが、今や携帯電話で新年の祝賀メッセージを送る方が人気が高い。昔はお年玉を受け取る時には礼儀正しくする必要があったが、今は電子版のお年玉の争奪戦が起きている。昔は年越し料理で調理技術が試されたが、今やネット通販でレトルト食品を購入したり、飲食店に作ってもらうことでも幸福な一家団欒を楽しめる。昔は親戚友人を訪ねて世間話をしていたが、今は往来の煩瑣な礼儀を省略し、一家揃って旅行に出ることがブームになっている。

 

 記憶は美化されやすい。幼い頃に実際に感じた年越しらしさは、記憶にあるほど美しいものだったとは限らず、往々にして深い時代の印が刻まれている。モノが不足していた時代、人々の年越しは衣食住が満ち足りた豊かな生活への憧れを反映していた。

 

 改革開放から40年に渡り、中国社会・経済には激変が生じた。新時代になり、人々の物的・精神的な暮らしにはさまざまな変化が生じている。年越しスタイルの変化も、その一つだ。

 

 新しい年越しスタイルには時代の流れが反映され、現代的な意義が与えられ、徐々に新しい習慣と文化が生まれる。時間の流れにより、今日の新年の習慣も古い習慣になり、過去の歴史になるだろう。

 

 年越しスタイルの変化により、幼い頃の年越しらしさと、年越しを楽しみに待つ気持ちが失われる。しかし年越しに平安、一家団欒、幸運を願うという中身が大きく変化したことはない。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月20日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで