スイスの写真家クラウディオ・シーバーさんがこのほど、東南アジアのボロネオで生活する漂流民族・バジャウ族の生活を撮影した。
バジャウ族は海上で生活し、岸に上がると拒絶反応を起こすほどで、「海上のジプシー」と呼ばれている。
バジャウ族は大陸部の人たちと関わらず、海上で漂流生活をすることを選んだ。彼らは海に柱を立てて家を造り、海に頼って生活している。
バジャウ族の時間の概念はなく、潮だけで時間を判断する。子供は学校に行かず、網を持って手作りの小舟に乗って魚やタコ、ロブスターを捕まえる練習をする。彼らは近代的な潜水装置を使わずに深さ20メートルまで潜ることができる。子供も海上での生活が長いため目が海に慣れており、水中でもはっきりと見える。岸に上がると、陸上の人の「船酔い」のような感覚になることもある。
写真家によると、バジャウ族の多くが正式な身分を持たず、陸上での権利を受けることができない。教育を受けるにはマレーシア公民の身分証が必要なため、子供を学校に入れることもできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月24日